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世界には水が安全に飲めない地域がある。世界の水の衛生事情

日本ではウォーターサーバーを導入するきっかけが「子供に安全なお水を飲ませてあげたい」という思いであることも多いです。赤ちゃんのミルクを作るときや、成長期の子供が飲むお水、またお料理に使うお水として、ウォーターサーバーはとても人気です。家族の健康を支えるためにお水の品質にこだわる方も多いでしょう。

子供に良いお水を飲ませてあげたいという思いは世界共通です。しかしどの国でもこの思いが叶えられるわけではありません。世界の衛生事情を見てみたら、毎日800人の子供が不衛生な水や環境が原因で命を落としています。年間で30万人の子供たちが衛生的なお水を飲むことができないという理由で、死んでしまっているのです。

半数以上はアフリカの子供たちです。サハラ以南の子供は15歳になる前に5人に1人が亡くなっています。この地域では子供たちの43%が不衛生な水を飲むしかありません。泥、糞尿、微生物、細菌やウイルスがはいった水であっても、生きるために彼らはそれを飲みます。人間は水を飲まずには生きてはいけないのです。

不衛生な水は、多くの病気を引き起こします。コレラや赤痢などの恐ろしさは日本でも知られていますが、栄養状態の悪い国では簡単な下痢でも子供たちは命を落としてしまいます。

また、日本ではあまり馴染みがありませんが、メジナ虫病と呼ばれる病気も不衛生な水が原因で起こります。メジナ虫の卵や幼虫をもったミジンコが含まれる水を飲んだ人間の体内でメジナ成虫は1メートルまで育ち、皮膚を食い破って体外にでてくるという恐ろしい病気です。激痛を伴い場合によっては命を落とす子供もいます。

さらに水の運搬途中で命を落とすこともあります。途上国の多くでは水の確保は子供の仕事です。毎日何キロも歩いて重い水を運びます。途中で野生動物に襲われることもあります。そのうえ水の確保のために学校に行く時間を作れなかった子供たちの将来に待っているのは貧困です。

日本では自宅に居ながら水道の蛇口をひねれば、簡単にお水がでます。飲んでも死ぬことのない安全に処理されたお水です。ほとんどの家庭ではお湯も出ることでしょう。私たちが当然のように受け取っている水の恵みは、世界の水が安全に飲めない国では当たり前ではありません。

ウォーターサーバーを扱う企業でも社会貢献活動の一つとして、売り上げの一部を寄付するなど、世界の恵まれない地域に安全な水を飲める設備を作るお手伝いをしている会社があります。

また家庭でウォーターサーバーを使うことでたまったポイントをユニセフやウォーターエイドのような世界の安全な水のための募金に変えることができる会社もあります。どちらのウォーターサーバーにしようか、迷ったときにはそういう視点で選ぶというのも良いでしょうね。